「大工さんって、みんなプロでしょ?」
そう思っている方は多いかもしれません。確かに、世の中には素晴らしい技術を持った大工もたくさんいます。しかし、実はそこに
大きな落とし穴があるのをご存じでしょうか。
大工は「ガチャ」状態?
例えば、プロ野球選手の大谷翔平選手のように、
圧倒的な技術と実績を持つ大工もいれば、まったくの
素人に近いレベルの人も「大工」と名乗っていることがあるのです。
その理由はシンプル。
大工には「医師免許」のような最低限の国家資格がないからです。
つまり、極端に言えば、
「大谷翔平級のプロ大工」と「素人同然の大工」のガチャを一般の方が無意識に引いてしまっている状態なのです。
プロには分かる、でも一般の人には分からない
私たちプロの目から見れば、現場に来た大工の技術レベルは一目でわかります。
しかし、一般の皆さんがその差を見抜くのはとても難しい。
家づくりやリフォームは、一生に何度もあることではありません。だからこそ、
「どんな大工が来るのか」は本当に重要なポイントです。
「安いからお願いしたら、施工が雑だった」「現場で職人さん同士が口論していた」など、実はこうした問題の裏には、
「誰でも大工と名乗れる」という業界の構造が隠れているのです。
なぜ大工は資格を取らないのか?
実は、大工には
「大工技能士」という国家資格があります。特に
「一級大工技能士」は、現場での高い技術力を証明する重要な資格です。
しかし、業界には「忙しくて勉強する暇がない」「実務経験でやってきたから資格はいらない」と考える大工も少なくありません。
中には
「資格なんて意味がない」と言い切る人までいます。
これが、大工業界のブランド力を下げ、技術力のばらつきを生んでいる大きな原因の一つです。
業界を変えるカギは、皆さんの「ひとこと」
だからこそ、今、
一般のお客様の声が必要です。もし、大工さんが家に来たとき、ぜひこう聞いてみてください。
「一級技能士はお持ちですか?」
おそらく「なくても経験で勝負しています」と言う方もいるでしょう。その時、ぜひこう伝えてください。
「できる人が取らないと、できない人に頼んじゃいますよ」
この一言は、大工業界にとって、とても重い意味を持っています。
資格を持つことが「信頼の証」だと、世の中が認識すれば、必ず業界は変わります。
「大工の未来」を私たちで守るために
実は今、大工業界は
深刻な人手不足に直面しています。10年後には、現在の大工の多くが引退し、業界はこれまで以上に人材難になります。
このタイミングで、
「資格がないと大工とは呼べない」という基準を社会全体で作ることが、これからの住宅づくりに大きな安心をもたらします。
私たち一般の消費者の「一言」が、大工の世界の未来を変える力になるのです。